私はこれから行政書士試験を受けようと思っています。
その前に実際の合格者の方の体験談を聞きたいです。
どうも皆さんこんばんは。令和4年度行政書士試験の結果発表がありましたね。
合格の方も不合格の方もお疲れさまでした。
さてこれから受験を考えている方、もうすでに令和4年の行政書士試験に向けて動いている方もいらっしゃると思います。
そういった方々にむけて、今回は私の合格までの体験談を述べてみようかなと思います。
嘘偽りなく、そのままの事実を書いていきます。
順風満帆ではなかったからこそ、勉強が苦しいなあと感じている人の参考になれば嬉しいです。
長くなりますが、最後までお付き合いくださいね。
勉強スタート!しかし順調にはいかず
私は元々この業務をやりたい!という思いがあって行政書士を目指した訳ではなかったんですよ。ただ自分の裁量で仕事ができることに魅力を感じて、勉強を始めたんです。
しかし初めて取り組む科目ばかりを前にして早くも暗雲が立ち込めるわけです。
あまりの意味わからなさに絶望
行政書士試験で大きな配点のウエイトを占めているのが、民法と行政法です。
実は私、大学時代に民法の講義を選択していたんですよ。でも結局その当時は全くと言っていいほど理解できず…
結局、民法で単位を取得することは叶わなかったという苦い思い出がありました。
そういう経験があったので、民法に再び向き合わなければならないとわかった時はかなりブルーになりましたね。
それに加えて、行政法だとか憲法にいたっては全く初めてなわけです。でもこれらの科目をマスターしないと先に進めないのは頭ではよくわかっていました。
そこでお金がないので予備校利用ではなく、独学でいくと決めました。ただほぼ初学者という身でしたので、ユーキャンの通信講座もついでに申し込みました。
ただ勉強を始めてから、行政法などの科目はもちろんのこと、民法にいたっては、大学時代の民法のレベルとは比べ物にならないくらいわかりませんでした。
ユーキャンから送られてきた教材をとりあえず読んでみましたが、ちんぷんかんぷんです。かろうじて憲法がまだわかるかな程度のものでした。
こんなことなら毎日4時間以上残業している方がマシだとさえ思うくらい難しかったんですよ。ほぼ心折れかけといったところでしょうか。
なんとな~くなかったことに
そんな中で勉強を始めてから3ヵ月経った頃でしょうか。相変わらず意味わからないながらもテキストを読み込んだり、過去問を解いてみたりはしていたんです。
勉強しているときに勉強はもうあきらめよう…とは意識的に思っていたということはなかったんですが…
気づけば一切勉強することがなくなっていました。教材たちもいつの間にやら本棚のあまり使わないゾーンに去っていきました。
こんなに綺麗にフェードアウトしていったのは今思い出してもダメ人間の一言につきますね。
そういうわけでまた元通り、思考停止して会社でつらい思いを持ちつつも必死に働くという、いつもの日常に戻ったわけですが…
お前ちょっといらないかな…(6年ぶり2回目)
勉強が生活の中から自然消滅してから、しばらく元通り残業いっぱい・休日出勤たくさんのサラリーマンを続けていました。そんなある日の朝礼で、ショックな出来事を聞かされます。
それは当時の社長が病気になってしまったとの話でした。
その当時の社長はすごく熱心な方で、社員のことを第一に考えてくれる人でした。根暗、陰キャラの私にもこまめに気を使ってもらったものでした。
社長が交代…なんか嫌な予感
社長が病気になったという報告から数ヵ月後の朝礼。そこで社長の経過報告と共に衝撃的な話を耳にします。
「社長交代」
ちなみに次の新社長は、社長の息子でもうじき50歳になろうかという若い人です。
ただしこの方、前の社長と真逆で、自分より下の社員に対してパワハラを日常茶飯事にするような方なのです。
例に漏れず、私も以前仕事でミスをしたときひどく叱責を受けた経験がありました。
そういう経緯もあり、私は内心凄くナーバスになってしまいました。
ちょっと話があるから来てくれ
新社長に変わってからすぐの話です。ある日上司から伝言を伝えられました。
「社長が来いってよ」
恐る恐る社長室に向かった私。そこで待っていた社長に言われたこととは…
「お前ちょっとうちではいらんかなー」
なんと退職勧告を受けるのです。社長いわく、1年間の猶予を与える。その間に別の道を考えてそっちに行け!とのことでした(1年も猶予を与えるという情けを、とても誇っているかのような顔であった)。
正直頭は真っ白です。実は新卒で入社した会社でも同じような目にあっています。6年ぶりにあの時の光景がフラッシュバックするとは…
再びもがく日々を再開する
ひとまず猶予を与えられた私はこれからの人生どうしたいかを真剣に悩みました。そこで考えた末に、改めて行政書士を目指すと心に誓ったのです。
そう決めてからすぐに勉強を再開しました。この頃はもう会社にしがみついてても無駄だなと考えるようになりました。
ただ勉強を再開したのが8月とかだったので、十分な時間は取れませんでした。
1年目の結果
そういうわけで、勉強時間が不十分なこともあって結局不合格となりました。点数は144点でした。全然ダメです。
特に民法は結局理解することもままならず、丸暗記で乗り切るなど今思い返せば合格するわけないという勉強法でした。
一番ショックなことは記述の点数が60点中4点…
2年目は背水の陣
そんなこんなで2年目に突入です。2年目は勉強法から使用する教材も見直しを行いました。
2年目はとにかく今年で決めるんだ‼との思いで必死に勉強していました。
でも自分の進むべき目標に向かって油をうっている暇なんかなかったです。もし不合格ならば、ただの無職の称号がついてくることになっていましたからね。
そんな背水の陣ともいえるところから、試験当日の午前中まであがき続けました。生まれて初めてですよ。勉強をやりきったと感じたのは。
しかし本試験を受けての感触は微妙って感じでしたね…合格している確信はありませんでした。
その日の夜に自己採点してみたところ、記述抜きで152点でしたので不合格の可能性が高いかなと…
悔しくて、もうその日の夜から勉強を再開しましたね。
歓喜の瞬間が訪れる
合否の結果は本試験からおよそ2か月半後の1月の終わりごろに発表があります。ホームページとハガキで知ることができます。
この2か月半、落ちたものと思って特にソワソワすることもなく過ごしてきました。さて結果はどうだったんでしょうか?
ギリギリ…なんとか合格です。
嬉し涙がポロポロと私の顔を撫でる
そんなこんなで合格していることを確認した私はあまりの信じられなさに思わず涙を流してしまいました。
私が泣くといえば、
- 怒られる
- ミスをする
- いじめにあう
- 事故にあう
とネガティブな場面でしかありませんでした。やはり本気で取り組んでやりきって結果を出せば、嬉し涙が自然と出るものなんですね…
頑張れば報われるんだな…初めて知りました
私はこれまでの人生で何かに本気で取り組んできた経験がありませんでした。どこか周りの顔色や意見を優先して逃げていました。
でもこの行政書士試験の勉強は誰に言われるでもなく、自分で決めて、最後まで駆け抜けました。全て自分のためです。
本気で取り組めば報われるものなんですね…
これからの展望
さてこれからのことですが、開業します。
どうせもう無職というのもありますけど、やってみないと見えてこないことっていっぱい有ると思うんです。
合格でようやくスタートラインです。ここに立つまでにかなり苦しい思いをしましたが、これからがもっと苦しいはずです。
そんなときにこのキツかった経験を思い返して、私は前に進んでいきます。