行政書士試験を初めて受けてみようと思っているんですが、まだよくわかっていません。
まずは試験の全体像を知りたいです。
おそらくこのページを訪れている方はこれから行政書士試験を受けようかどうしようか考えている人、もしくはもうすでに受験を決意したという人でしょうか。
おそらく行政書士試験がどういった科目があって、いつ頃試験が実施されるのかというところからまだわかっていない人もいるかもしれませんね。
私も行政書士試験を受けようと決意する前は、どんな科目があって配点がどんくらいかとか初歩的なところがわかっていませんでした。
ですので今回は行政書士試験の概要について説明していきます。
この記事を読めば、
- 行政書士試験の科目、配点、合格基準がわかる
- 試験日、試験時間、申し込み方法がわかる
行政書士試験はいつ実施されるのか?
まず最初に行政書士試験がいつ実施されるのかというところですが、例年、11月の第2日曜日となっています。
令和5年度の行政書士試験の実施日は、11月12日となります。
そして試験時間は午後13:00~16:00までの三時間です。まあまあ長丁場の試験時間です。
行政書士試験の申し込み
行政書士試験を受験するには当然ですが、自分で試験の申し込みをする必要がありますね。申し込み方法は二種類ありまして、
- インターネットによる申し込み
- 郵送による申し込み
があります(ちなみに私は郵送で申し込みしました)。どちらも申し込み期間は7月終わりから8月の終わりまでのおよそ1ヶ月です。
ちなみにインターネットによる申し込みの方が郵送での申し込みより少し申し込み期間が短いです。
そして申し込みをすると本試験の2·3週間前くらいに受験票が自宅に送られてきます。本試験の日に必ず必要なものです。
流れをまとめると、
- インターネットor郵送で申し込み
- 受験票が自宅に届く
- 本試験の日に送られてきた受験票を持参
となります。イメージはできましたかね?
行政書士試験の試験科目
さて次に行政書士試験における科目を紹介していきましょう。科目数でいうと大きく分けて6科目になります。
ただ行政書士試験には記述式や多肢選択式といった5肢択一式とは形式が違うものが含まれています。
なので今回は7分野に分けて、それぞれ簡単にどんな問題が出題されるのかを紹介していきます。
基礎法学
読んで字のとおり、法律の基礎に関する問題が出ます。
- 特別法と一般法の違い
- 司法制度について(裁判員裁判など)
憲法
- 憲法は5肢択一式の他にも多肢選択式にも1問出題されますので重要科目です。
- 人権に関する問題(表現の自由や生存権など)
- 国会や内閣など統治分野(国会議員の免責特権など)
行政法
行政法が行政書士試験の中で一番重要です!最も出題数が多い科目です。行政法の中でもまたいくつか分野が分かれていまして、例を挙げると、
- 行政手続法
- 行政不服審査法
- 行政事件訴訟法
- 地方自治法
また行政法は多肢選択式に2問、記述式に1問出題されるので行政法の攻略なくして合格なしと言い切れる科目なのです。
民法
民法は行政法の次に、私個人的には難易度含めて一番力を入れるべき科目であると考えます。なぜなら記述式に2問の出題があるからなんです。
民法は大きく分けて、
- 総則(意思表示、時効、代理など)
- 物権(抵当権、物権変動など)
- 債権(債務不履行、賃貸借など)
に分けられます。条文数も多く、かなり勉強しないとキツイ科目です。
商法、会社法
商法、会社法は5問出題です。それも5肢択一式のみです。なのでよく会社法は捨てるという人も一定数いるようです。会社法についての記事も書いてます。読んでみて下さい。
会社法の出題は、
- 商法(商行為、総則)
- 会社設立、株主総会、取締役会など
と、当たり前ですが会社に関係する事項がメインです。ただし会社法も民法と同様に条文数がかなり多く、勉強範囲がきついのも特長です。
多肢選択式(憲法、行政法)
多肢選択式とは1問につき空欄が4ヵ所あり、その空欄に入る語句を選択肢(20個ある)から選んでいく問題です。
上でも少し書いてますが、憲法から1問、行政法から2問出題がありますが、出題される内容は通常の5肢選択式の範囲からです。
記述式(行政法、民法)
行政書士試験において一番嫌らしいというか、やっかいな分野になります。記述式は全部で3問あり、そのうち1問が行政法、2問が民法です。
40字前後での解答を求められ、暗記だけではなかなかなか対応できないです。加えて40字という短さにまとめることも逆に難しく感じます。
一般知識
一般知識は大きく分けて、
- 政治、経済、社会
- 個人情報保護法
- 文章理解
の3分野からの出題です。そして一般知識最大の特徴は足切りがあるということです。一般知識は14問の出題がありますが、そのうち6問以上正解しないとその時点で不合格確定です。
行政書士試験の点数配点
さて最後にこれまで紹介してきたそれぞれの科目、分野ごとの配点を紹介していきます。
まず行政書士試験全体で見ると、全部で60問の300点満点です。
- 基礎法学 2問/8点
- 憲法 5問/20点
- 行政法 19問/76点
- 民法 9問/36点
- 会社法 5問/20点
- 多肢選択式 3問/24点
- 記述式 3問/60点
- 一般知識 14問/56点
ちなみに5肢選択式は1問4点、多肢選択式は1問2点、記述式は1問20点ですが部分点があります。
ちなみに試験で狙うべき点数配分についてはこちらに記事を書いてます。読んでみて下さい。
まとめ
今回は行政書士試験の全体像について述べてきました。だいたいの大枠はつかめたでしょうか?
受験を決意してからまずやるべきことは相手(本試験)がどんなものかを知ることからです。だいたいでも今回の記事を見ればわかるようには書いたつもりです。
みなさんの参考になれば嬉しいです。