行政書士試験の勉強において、基礎法学にはどう取り組んでいけばいいんだろうか?
今回はこのような疑問に答えていきます。
基礎法学って取り扱いが難しい科目ってよくいわれますよね。私も1番初めに行政書士試験の勉強を始めるときに、同様に思っていました。
なのでがっつり取り組むのか、もしくは捨てるのかといった悩みになる気持ちはよくわかります。
そこでこの記事を読めば、
- 基礎法学へ取るべき姿勢
- どのような問題が出るのか
- 対策方法
といった内容を知ることができます。行政書士試験合格者の私が実施していたリアルな体験を交えておりますので、ぜひ読みすすめていってください。
基礎法学に対して取るべきスタンス
結論から言うと深入りせず、最低限の対応で問題ありません。
実際に私もこのようなスタンスで対応していましたが、結果的には問題なく合格しております。ではなぜそう言えるのか?その理由を事項で述べます。
基礎法学の概要
出題数・得点
基礎法学の行政書士試験における出題数は60問中わずか2問です(パーセンテージで言えば2.7%)。
得点も基礎法学が占めるのは300点中8点です。
参考までに行政書士試験における重要科目である民法と行政法の出題数と得点も紹介します。
- 行政法…300点中112点、60問中22問 37.3%
- 民法…300点中76点、60問中11問 25.3%
どうでしょうか。比べてみるとわかりますが、圧倒的に基礎法学の占める割合は低いことがわかります。言うまでもなく、力をかけるべき科目ではないということになります。
出題内容
続きましてどんな問題が出題されるのか?大まかに分けて2種類あると考えていて、
- 法律の基礎・法令用語
- 法律系の時事問題
に分けられるでしょうか。
1つ目の法律の基礎・法令用語ですが例えば、みなすと推定するの違いは?といった法律を勉強していると何気なく使う言葉が出題されたりします。
正直1から10まで完璧にこなそうとすると、それなりの時間は取られますよ。法律の初学者であればなおさらです。
2つ目の法律系の時事問題ですが、例えば裁判員制度や司法制度改革といったテーマが過去に出題されています。最近で言えば、司法取引制度なんかも出題される可能性も考えられますね。
これらの知識は、テキストにもおそらく横断的な内容は掲載されているでしょう。ただし実際の過去問を見てみると、結構細かいところまで聞いているんですよね…
その内容だとおそらくテキストではフォローしきれているかというと、微妙なところです。なのでこちらもがっつりと首を突っ込んで学習するのはコスパが悪いといわざるをえません。
基礎法学の勉強におすすめテキスト
2種類使えばオーケーです。私はこの2冊しか使っておりませんでした。
- 合格革命 肢別過去問集
- Lec 出る順行政書士 ウォーク問
まず1冊目は、度々私のブログでおすすめしている肢別過去問集です。1問1答式なので知識の定着におすすめです。
肢別過去問集については別記事でくわしく、スペックから使い方まで書きましたので読んでみてください。
そして2冊目ですが、Lecのウォーク問です。
こちらは肢別過去問集と異なって、通常の5択形式になっている問題集です。より実践に近い形でのアウトプットが可能です。
ウォーク問についても肢別過去問集と同様、別記事でくわしく述べています。読んでみてください。
基礎法学の勉強方法
最後に勉強方法ですが、おすすめテキストで挙げた2冊の問題集だけ使えばオーケーです。私は順番としては、肢別過去問集→ウォーク問の流れをおすすめします。
繰り返しになりますが、肢別で確実に1問1問を大事にアウトプット→ウォーク問の5択で仕上げが確実に知識として定着します。
ちなみに基本テキストはほぼ使用しませんでした。ぶっちゃけテキストを読み込む時間がこの基礎法学に関してはもったいないです。なのでいきなり問題集を解き始めても問題ないです。
そして肢別過去問集とウォーク問をどれだけすればいいのかというと、私の場合ですが5周まわしました。それだけでいいのか疑問に思われるかもしれませんが、薄く広く手を出すのならば5周で十分ですよ。
まとめ
今回は行政書士試験の科目の1つである基礎法学についての取り組み方などについて書いてきました。まとめると、
- 基礎法学には深入りせず、最低限の学習で済ませる
- 300点中8点しか配点がなく、コスパが悪い
- 基本テキストは使わず、肢別過去問集→ウォーク問の順にそれぞれ5周
となります。基礎法学は最低限の学習でさくっと終わらせて、民法と行政法に力を注ぐことをおすすめします。