さて行政書士試験の勉強を始めようと思います。
ところでやはり勉強するときにノートは使った方がいいですか?
行政書士試験の勉強でノートは使った方がいいか?
結論からいうと、私はノートは使わない方がいいと考えています。
私は2年間行政書士試験の勉強をしましたが、1年目はたしかにノートをよく使っていました。結局最初に二冊買ったノートはほとんど使いきりました。
しかし、結果的に1年目の本試験は勉強不足というのもあって不合格でした。ただし振り返ってみると、不合格になってしまったのはたしかに勉強不足という面が一番の原因でした。
ただその勉強不足の他に引っ掛かった部分があって、それはノートをとるのに夢中になる時間が多かったことであると気づきました。
ノートを使うデメリット
それではなぜノートを使った勉強が不必要であると考えるのか?私なりに感じた点を2つあげていきます。
時間がもったいない
まずひとつめが、ノートに書き写したりする時間がもったいないということです。
ちなみに私が1ページ書くのにどれくらいかかっていたか予想できる人はいますか?
だいたい30分弱私はかかっていました。これが遅いのか早いものなのかはわかりませんが、ざっとこのくらいかかっていたわけです。
そしてノート一冊が60ページ×2冊で、1ページに30分かかるとすると、
120ページ×30分=3600分
つまりはノートをとるのだけに60時間ついやしていた計算になりますね。みなさんはこの60時間をどうとらえますか?
- 60時間くらいならいいんじゃない?
- その60時間をもっと別の時間にあてた方がいいのでは…
私は改めてやはり後者の意見を支持します。時間がもったいないです。
行政書士試験の勉強時間についての記事を書きました。こちらも読んでみてください。
妙な満足感を得る
そして2つ目なんですが、ノートに書き終えるとなんかよくわからない達成感というか満足感を得るんです。
ではなぜ満足感を感じるのかといえば、
- ノートがきれいにまとまっている(ように思える)
- 書き写すことで、まあまあ作業した感がでる
- 一応書き写してすぐのときは、内容が頭に入ったような気がする
というところでしょうか。
もちろん中にはノートに書き写しただけでずっと頭に内容が入るという人もいるでしょう。しかし、凡人の私にはそんな頭もないわけです。
そして書き写したノートを何回か見るだけで、ろくに活用できていませんでした。書き写して、何回かみて終わり…という感じで。
これではあまり意味がありませんよね。
でも学生時代はノート使うのが普通だった
しかし、よく思い出してみると学生時代ってよくノートを使っていましたよね?結構何十年もそういう勉強をしていたんじゃないでしょうか。
私もこの経験から当然勉強をするのだから、ノートを使うのが当然と思っていましたからね。でも学生時代の勉強内容と、行政書士試験の勉強内容ってなんとなく違うと思いませんか?
少なくとも私は違うかなぁと感じていて、それはどんなところかというと、
暗記科目なのか、それとも理解力が必須か
というところだと考えています。ちなみに数学なんかは問題のタイプが違うので、あくまで地理歴史とか生物とかその辺で考えてください。
例えばですけど、私は学生時代日本史がめちゃくちゃ得意でした。その頃はどんな勉強をしていたかというと、ひたすら何回もノートに書き写していました。
これで模試で全国一位とかとっていたわけです。
その成功体験をしていたので、例えば行政手続法のところを何度もノートに書くわけですよ。でも行政書士試験はホントに細かいところのひっかけが多いじゃないですか。
ただ条文を暗記したりとかだけでは応用がききづらいんですよね。ただノートに書いているだけでは。
ですので学生時代の試験と行政書士試験では、難易度も重視する内容も少し違うわけです。
ではノートを使うより有効な方法は何?
それでは行政書士試験の勉強において、何をすることが合格への近道になるのか?
それはアウトプット中心の学習をすることですね。具体例をあげると、肢別過去問集を六法を使いつつ、肢の1つ1つをしっかり理解していくことです。それぞれの詳しい記事も書いてますので、読んでみてください。
私はノートを書いている暇があれば、上にあげた肢別過去問集を中心としたアウトプット中心の学習方法を強くおすすめします。
ノートを書くのをやめてこの勉強法に見直してから、ついには合格することができました。
まとめ
今回は行政書士試験の勉強にノートは必要なのか否かについて述べてきました。まとめると、
- ノートは必要ない
- なぜなら、ノートに書き写す時間がムダである
- さらに書き写して満足感を得るが、知識の定着にはつながりにくい
- 行政書士試験は学生時代の暗記力でなんとなかなる試験ではなく、理解力が必須の試験である
- なのでノートに書く時間を問題集を解くなどアウトプットの時間についやすべきである
ということになります。私は決してノートに書く勉強法を完全否定しているつもりはありません。
ただし合格するまでの過程で、ノートを書く時間を問題集を解く時間にあてたことがうまくはまっただけです。
しかし、全くの法律の初学者だった私の経験をそのまま話しましたから、同じような境遇の方は参考にしてみるとうまくいくのではないでしょうか。ぜひやってみてください。