合格革命 肢別過去問集を徹底解剖

オススメテキスト・問題集
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合格革命の肢別過去問集が評判がいいみたいですね。

しかしページ数多いですね…ほんとに使えるんでしょうか?

肢別過去問は点数アップにつながる?

結論:しっかりこの一冊をやりこみ続ければ必ず点数アップします。

私はこの合格革命,肢別過去問集を手にいれるまでは、模試などの点数が伸び悩んでいました。

たしか記述込みで130点くらいでした。めっちゃダメダメですよね…

この頃は普通にテキストとLECのウォーク問をひたすら繰り返していました(実際この勉強のやり方でも点数的には30点くらいはアップしていました)。

ただし合格点まではまだ50点くらい足りておりません。

そんなときに見つけたのが合格革命の肢別過去問集です。この問題集を見つけてから勉強のやり方を見直しました。

そして結果的には合格点の180点以上をとることができました。

合格するまでの軌跡を書いています。ぜひ読んで下さい。

私の行政書士試験合格までの道のり

では肢別過去問集ってどんな問題集なんだろう?と思った人もいるかもしれません。

次項から肢別過去問集の具体的な中身について見ていこうと思います。

肢別過去問集ってどんな問題集?

全体的な中身

まずこの一冊に、

  • 憲法 118ページ
  • 行政法 360ページ
  • 民法 305ページ
  • 基礎法学 14ページ
  • 商法、会社法 66ページ
  • 個人情報保護法 23ページ

と全て必要な科目が入っております。ページ数でいうと900ページ弱あります。ギリギリ持ち運びも可能かなというくらいの大きさの問題集です。

また掲載されている問題もおよそ30年分あります。なのでこれだけのボリュームとなっており、問題演習をより多くこなすことができます。

ちなみに30年もたつと細かい法改正なんかもあったりしますよね?そういった改正にもきちんと対応して、問題も変わっていますので安心して下さい。

問題数

次に収録されている問題数を各科目ごとに紹介していきます。

  • 憲法…350問
  • 行政法…981問
  • 民法Ⅰ(総則、物権)…353問
  • 民法Ⅱ(債権、家族法、相続)…448問
  • 基礎法学…46問
  • 商法、会社法…212問
  • 個人情報保護法…64問

5択問題を肢ごとに一つ一つばらしているので、これだけの問題数になります。実際に問題数をこうやって見てみると、十分な演習量をこなすことができるのがわかると思います。

問題・解説部分

この肢別過去問集はすべての科目、ページで、

  • 左側のページに問題(一問一答形式)
  • 右側のページに解答解説

という風になっております。ただし、赤シートとかはついておらず、ふつうに黒文字と青文字で書いてあります。なのでメモ帳とかで解説解説部分を隠しながら解いていくほうがいいです。

なお、1ページあたりの問題数はだいたい6、7問程度です。慣れてくれば早いですけど、最初は1ページこなすのも結構キツイと感じる人もいるはずです。

肢別過去問集の使い方

全ての問題を正誤のみならず、なぜ正解なのか、なぜ間違っているのかをきちんと自分で説明することができるようになって下さい。

そしてこれができるようになるまで、何十回も繰り返して下さい。いいですか?正解を答えるだけではなく、理由付けまでやるんです。

これを私は40周はやり込みました。そして合格につながった訳ですから、とにかく何回もやってみて下さい。

正しい使い方で肢別過去問集を何十周も回転させるのは無駄ではない

同じ問題集を何回も何回も繰り返すって…

それ意味があるんですかね?

中にはこのような考えを持つ方もいらっしゃるかもしれません。たしかにこのような意見も一理あると思います。

ただ繰り返し解いていくことで、見えてくること・理解力は確実に高まります。ただし繰り返し言いますが、

ただ○×の判断をするだけの回転は無意味。1つ1つの肢をしっかり理解しながら解く

このことは大前提ですよ?1つ1つを理解です。それでは実際に、40周回転させた私が周回数ごとにどういう感じだったか紹介します。

10回転目まで

最初は正直、正誤判断もおぼつかないレベルでした・・・。今回は○と判断したが、次は×と判断して正解したり、しなかったりという具合です。

こういう時は時間がかかるのは承知で、テキストや六法の条文を逐一確認しながら解いていきました。

ですので最初は1回転させるのもめちゃくちゃ時間かかります

30回転目まで

このあたりまでくると、正誤判断はほぼ完璧にできるようになっているはずです。ただ私の場合は、なぜこの肢は○なのかor×なのかの理由づけがあやふやな肢がまだまだ多かったです。

この段階でも引き続き、微妙なところはテキスト&六法でしつこく理解につとめながら、解いていくといいです。

40回転目まで

ここまでくると、肢別過去問集の90パーセント以上は1つ1つの肢が、

  • 正解or不正解の判別
  • なぜその肢が正解or不正解なのかの理由づけまでできる

という段階まできていました。肢別過去問集についてはこの段階までくれば、十分でしょう。ほとんどテキストや六法を引くこともなくなりましたね。

実際にここまでやりこんだことで、模擬試験の点数も200点を超えることができました。そして合格にもつながりました。

ただし肢別過去問集だけやりこんでも合格は難しい

正しい使い方で肢別過去問集をやりこめば安心なんですね!

ボリュームもあるし、肢別過去問集だけで合格できそうですね!

このように考える方もいらっしゃるかもしれませんが…おそらく無理ですね。

その理由は2つあって、

  • 本試験で同じ問題は出ない
  • 本試験で実際に説く問題と形式がそもそも違う

ということです。それぞれ詳しく見ていきます。

本試験で同じ問題は出ない

上で書きましたが、正しい使い方をすれば理解も深まり合格に近づくでしょう。しかし大事なことは、例えばある肢がそのままそっくり本試験には出ないということです。

聞き方を変えて(形を変えて)聞いてくるのは間違いありません。これに対応するには、模試などの他の教材を使って演習を行う必要があります。

意外に聞き方が変わると、てんぱってしくじる可能性が上がります(私の実体験)。

本試験で実際に説く問題と形式がそもそも違う

そもそも肢別過去問集と本試験の出題形式は異なります。5択形式は解き方1つとっても1問1答とは変わってきます。

ですから肢別過去問集で知識の定着を図った後に、5択形式の教材でさらに演習を重ねるべきです。

私のお勧めする教材類は下の項目で紹介していますので、そちらもご覧ください。

肢別過去問集のメリット、デメリット

メリット

  • 選択肢を切り離し、一問一答形式なので一問に対してしっかり向き合うことができる
  • 豊富な問題量

この肢別過去問集の最大のメリットは、圧倒的な問題量につきます。何千という問題を解いていくことになります…

そしてなんといっても選択肢をあえてばらして一問一答にしているので、しっかり1つの問題を確実に理解できるようになります。

というのも、5択問題を解くと、答えを当てることにフォーカスして一つ一つの選択肢を確実に理解しようという意識が薄くなることはないですか?

正解したからOK!みたいになって、他の肢をしっかり確認しないまま…っていうような状態です。これだとその問題は完璧に当てることはできるけど、知識の定着は不十分となってしまいます。

ですのでこの肢別過去問のように選択肢をあえてばらしてある方がしっかり知識の確認作業ができるわけです。

デメリット

  • 赤シート対応になっていないので、自分なりに上手く解答部分を隠して使う必要がある
  • 通常の5択問題に頭を慣らす必要が出てくる
  • 全くの初学者にはレベルが高いと感じる問題がある

こちらデメリットの方は、まずよくある赤シートとかはありません。なのでうまい具合に解答解説ページを見ないように工夫する必要があります。ちなみにTACの肢別過去問集は赤シート対応です。TACの一問一答式の問題集を紹介する記事も書いてますので、読んでみて下さい。

TACのみんなが欲しかった!肢別過去問集について紹介します

私は小さいキャンパスノートを置いて問題を解いていました。上から解いて、一問終わる毎にキャンパスノートを下に下げていくみたいにしてました。

そして問題のレベルが高い、5択形式に戻ると違和感が出てくることについては下の問題集と組み合わせようの部分で解説していますので、そちらを見てください。

点数アップを確実にするために他の問題集と組み合わせよう

さて、肢別過去問集だけでも相当な演習量をこなすことができるというのは既に述べた通りです。

しかし中には、この肢別過去問の問題のレベルが少し高いかなぁ…と感じる人もいるかもしれません(特に勉強を始めたばかりの人など)。

また試験本番は、当たり前ですが一問一答形式ではありません。肢別過去問集ばかりしていると本番の5択形式に頭が慣れないというか、なんか世界が違うように感じるんですよ。

以上のようなことを感じたときに、補助的に使ってみる価値のある教材を紹介していきます。

公務員試験 スーパー過去問ゼミ

皆さんは公務員試験を受けるのではなくて行政書士試験を受けるんでしたよね?ではなぜあえて、この公務員試験用の問題集をおすすめしたのか。

基礎固めをするのにちょうどいいレベルである

というのが大きいですね。このスーパー過去問はレベルごとに問題が別れています。

  • 基本
  • 応用
  • 難問レベル

という風に問題の難しさが分けられており、もう全く法律の勉強初めて…という人でも問題ないでしょう。

おそらくスーパー過去問の基本レベルの方が圧倒的に解きやすいんじゃないかなと。

私も最初は行政書士試験用の問題集を頑張って解いていましたが、なかなか知識の定着が上手くいっていませんでした。

そんな時本屋で、公務員試験対策のコーナーにこのスーパー過去問を見つけたんです。それをパラパラめくってみると、このレベルならいけるかも!と感じたので購入してみたところ、これが吉と出ました。

ですのでこのスーパー過去問集は基本レベルの問題だけでもいいので、特に初学者の人はぜひ使ってみるべきです。

LEC 過去問集 ウォーク問

こちらは5択の形式に慣れておきましょう、という感じで使うといいです。実際の問題の肢は肢別過去問集に載っているものが多いです。

しかし一問一答形式と本試験のように5択形式とでは頭の使い方だったり、テクニックだったりと少し違う部分はやはりあります。

こちらのウォーク問は新たに知識を定着させるために使うというより、本試験の形式に慣れることをメインに使って下さい。

ウォーク問についての詳しい記事はこちらです。

LEC 出る順行政書士ウォーク問とはどんな問題集なのか?

まとめ

さて今回は合格革命の肢別過去問集の大まかな中身、メリット、デメリットなどについて述べて参りました。改めてまとめると、

  • 肢別過去問は正誤だけではなく、なぜ間違っているのか、合っているのかの理由付けが大事
  • その理由付けが完璧にできるようになるまで繰り返す
  • 豊富な問題量で知識の定着に繋がる
  • 通常の5択形式と違うため、5択形式の問題集もやっておく
  • もっと基本的なレベルの問題を解きたい人は公務員試験用のスーパー過去問集がおすすめ

ということです。行政書士試験対策の問題集は色んな種類がありますが、この合格革命肢別過去問集は絶対に外せない問題集です。

実際に私はこの問題集を必死にこなしたから合格できたといっても過言ではありません。

ちなみに私の使った他のオススメのテキスト類も紹介してますので見てみて下さい。

行政書士オススメテキスト[5冊紹介する]

皆さんも是非手に入れて、勉強に役立ててください。

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